心安らげる「住まい」について

介護に適した住まいの形について

心安らげる「住まい」について 認知症の父親からほぼ目が離せなくなってきたころから、家での介護の負担は急激に重くなってきました。そうなるとどうなるかというと、住まいの中が荒れてきます。特に、介護をする母やそのサポートの姉、そして仕事に行っているからこそ、休日はせめて何かやらなくちゃ、と思ってしまう私の3人でそれぞれ意見の食い違いが起こり、それが原因で衝突してしまい、家の中はぎくしゃく、ピリピリ、ギスギスした雰囲気に包まれてしまいます。認知症の父親は自分が原因だということは理解できませんが、雰囲気が悪いということは敏感に察知します。

そうなると父親までも荒れだしますから、家の中の雰囲気作りというのは大事なことだと痛感します。確かに居心地のよい住まい、といった表現をされる家というのは、広さや設備だけではない何かがあるように思います。それはそこに住む人たちが、みんな穏やかにしていることでしょう。けれども実際のところは、家の造りによって暮らしやすさは大いに左右されますから、今の我が家はむしろ分譲マンションのような平面に暮らしの空間が揃った住まいの方が、介護には適しているような気がしています。実際にそうなのかどうか、一度比べてみたいものです。