老後を見据えた住まいのための家について

今の住まいは敷地面積が狭いこともあって、3階建てです。若いうちから急こう配の階段と、部屋から部屋へ通り抜けないと移動できない廊下のない作りに不便さを感じていました。けれども大事な家ですから、あっちこっちリフォームをして直してきて、今ではすっかり建てられた当時とは違う雰囲気になっています。そんな家を見ていると、人間の年齢によって住まいのあり方というのは変わっていくものだし、変えていかざるを得ないものだとも思うようになりました。介護認定を受けた父親の介護保険を使って真っ先に行ったのが、住宅改修で手すりを取り付けることだったからです。
今では家中のあっちこっちに手すりがありますが、それでもまだまだ足りなくて、もっと欲しい、もっと必要だ、と痛感することがたびたびあります。けれども実際に手すりが付いていると40代の私でも、あー、助かる、と思うことがよくありますから、これが今の日本が目指す、高齢化社会を安心して暮らせる住まいの形なのだと思うようになりました。段差がないバリアフリーに多くの手すり、これは若いうちでもあって困るものではないだけに、もし住宅を建てる事が出来るのなら老後を見据えたイメージで建てたいと思います。
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